赤ちゃんの名前は一生の事

赤ちゃんには幸せになってほしいものですね。多くの親は名づけの時に姓名判断を参考にするようです。名づけ親は赤ちゃんが良運に恵まれるように願って名前を命名します。
しかし、姓名判断が必ずしも正しい訳ではありませんし、赤ちゃんの命名をする時に両親の名前や祖父母の名前の文字を使って名づけをする場合も多くあります。どのような事情があっても赤ちゃんにとっては一生付き合っていかなければならない大切な名前ですから、赤ちゃんの名づけをする時には慎重に考えましょう。
いずれにしても、親というものは、赤ちゃんが良運に恵まれて幸せに暮せることを願うものです。赤ちゃんが良運に恵まれるのは名前だけではありませんが、赤ちゃんの人生にとって、名前は非常に大切な物です。

赤ちゃんの仕事は泣くことと眠ること

生まれたばかりの赤ちゃんの大事な仕事が泣くことです。元気な泣き声を上げてくれることで母親は安心できます。
赤ちゃんは泣くことで意思表示をします。お腹がすいた、寒い、暑い、お尻が汚れているなどのことを母親に知らせてくれます。そして、赤ちゃんが成長するにつれて、赤ちゃんの泣く意味も変わってきます。抱っこして欲しい時とか、甘えていときにも泣くようになります。こうなると手間はかかりますが、一段と赤ちゃんが可愛くなるものです。赤ちゃんに抱き癖がつくと母親は大変ですが、赤ちゃんは抱っこされることで母親の愛情を感じる物ですから、出来るだけ抱きしめてあげましょう。そのように育てることで、思いやりのあるやさしい子に育つものです。もちろん父親にも協力してもらう必要があります。
赤ちゃんの泣きかたにはそれぞれ個性があります。よく泣く赤ちゃんと、そうでない赤ちゃんがいますが、これは生まれつきと考えて、あまり気にすることはありません。泣く、泣かないには関係なく、赤ちゃんを放っておくことは絶対にしないで下さいね。

赤ちゃんの五感の発達の仕組み

赤ちゃんから見た私たちはどのように写っているのでしょうか。
そして赤ちゃんの五感についてお話したいと思います。
■赤ちゃんの五感(視覚)
赤ちゃんはお腹の中に居る時に、子宮内に届く光に反応し、生まれた時の視力は0.1くらいと言われています。
抱っこしてくれている人の顔は見えているようです。赤ちゃんは、母親と他の人の顔の区別がわかっているんですね。
また、明るい鮮やかな色に関心を持つので、色合いのはっきりしたおもちゃなどは、目で追うこともあります。
■赤ちゃんの五感(聴覚)
新生児期の赤ちゃんでも、高く響く音に興味を示し、さまざまな音をはっきり聞き分けています。
みなさんが赤ちゃんをあやす時は、自然に声のトーンが高くなりますね。
人間はそのことを本能的に知っているからと考えられています。
子宮内で聞こえていた音にも安らぎを感じ、ママの声は、赤ちゃんに落ち着きを与えてくれます。
ママがやさしく語りかけてあげる声は、赤ちゃんがいちばん安らぐでしょう。
■赤ちゃんの五感(嗅覚)
赤ちゃんにとって母乳とはとても大切な食事になります。
そのため、母乳のにおいをかぎ分けることが出来ます。動物までとは言いませんが、赤ちゃんの嗅覚は大人以上に優れていると言えるでしょう。好きな匂いや、嫌な臭いにも敏感で、鼻をつくようなにおいの時は、顔をしかめたりします。
■赤ちゃんの五感(味覚)
赤ちゃんの味覚も、優れています。
赤ちゃんはいつも飲んでいる母乳の味がすぐにわかり、他のお母さんの母乳と区別することが出来ると言われています。
慣れ親しんだ粉ミルクを変えると、あまり飲まなくなってしまったりすることも。
赤ちゃんは甘い味が大好きで、辛い味や、すっぱい味は苦手のようです。
■赤ちゃんの五感(触覚)
赤ちゃんは周囲の温度の変化をしっかり感じています。
ママの乳首周辺は体温が高いため、温度を感じ取りながら、乳首を探し当てています。
しかし赤ちゃんは自分で体温を調節することが難しいので、衣類や布団など、室温の調整をして体温を保ってあげましょう。
もちろん、ママの肌に触れていることもわかります。
赤ちゃんはママとのスキンシップが大好きで、とても安心するのです。優しく抱きしめてあげてくださいね。
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赤ちゃんのせき
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赤ちゃんは呼吸器官が未発達なので、よくせき込むことがあります。
これは体の反応で、肺や気管に入った異物を排出しようとするためのせきです。
どんなせきの症状かによって病院に行く、行かないを決めなければなりません。
■そのまま自宅で様子を見るせきの症状
軽いせきが続く程度。
■診察時間内に受診して欲しいせきの症状
時間と共にせきがひどくなる。
コンコンと乾いた音の咳から、ゴホゴホと湿った音の咳に変わった。
呼吸が速く、発熱がある。
体重の増えが少なく、生まれたときから呼吸が速め。
■診察時間外でも、受診をさせなければならないせきの症状
赤ちゃんがぐったりとし、小鼻を動かすようにあえぐ。
せきが治まっているのに、肩で息をしている。
呼吸したときに胸がへこんでいて苦しそう。
ミルクを吐いてぐったりしている。
ヒューヒュー、ゼーゼー、というせきをする。
夜中に犬の鳴き声のようなせきをしている。
激しくせき込んでいる。
■救急車を呼ぶ咳の症状
顔や唇の色が変わり紫色になってきた。呼吸困難など。
赤ちゃんのせきの仕方でも、様々な症状があります。
軽いせき程度であれば問題はありませんが、異変に気がついたら、早めにお医者様に見てもらってください。
赤ちゃんのかぜの症状としては、発熱、鼻水、鼻づまり、せきなどの症状が見られます。

風邪にかかりやすい赤ちゃんの年齢は6カ月以降で、季節を問わず風邪にかかります。
原因の多くはウイルスで、その種類は200とも言われています。
予防は、かぜがはやっているときの外出を避けることです。ウイルスに対する抗体が一度感染して出来ても、別のウイルスに感染することがあるので注意しなければなりません。
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赤ちゃんのインフルエンザと急性気管支炎
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赤ちゃんのインフルエンザと、様々な気管支炎の症状についてお話したいと思います。
赤ちゃんのインフルエンザの症状は、急に高熱が出たり、せきも激しいのが特徴です。
かかりやすい年齢は6カ月以降で、長引くでしょう。

季節は冬にかかりやすく、インフルエンザの原因はウイルスです。
インフルエンザウィルスは非常に感染力が強く、ウイルスの種類もいくつかに分かれます。
かぜに似た症状が強く出て、一冬に何度もかかるということもあります。
このインフルエンザにかかると、抵抗力が弱い赤ちゃんは症状が重症化することもあります。
肺炎や脳症などの合併症を起こす危険性もあるので注意しなければなりません。

予防としては、予防接種が有効と言えるでしょう。
インフルエンザの予防接種は、生後6カ月から受けることができます。
赤ちゃんに感染させないために、赤ちゃんだけでなく、パパもママも一緒に接種するのがいいでしょう。
急性気管支炎にかかった時の赤ちゃんの症状は、せきと3日以上の発熱です。
かかりやすい赤ちゃんの年齢は6カ月以降で、冬にかかりやすくなります。
原因は、かぜの延長戦で始まることが多く、気管支にウイルス感染します。
原因の大半はインフルエンザウィルスや、RSウイルスと言われています。
肺の近くまで炎症が広がると、細気管支炎になることがあるので気をつけましょう。
食欲がなく、嘔吐を伴うときは脱水症状にならないように、水分補給をしてください。
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赤ちゃんのぜんそくや肺炎について
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赤ちゃんのぜんそくや肺炎についてお話したいと思います。
ぜんそく様気管支炎の症状は、たんのからんだ咳が続きます。

かかりやすい年齢は1〜2才で、季節の変わり目にかかりやすくなります。
原因となるものは、かぜが長引いて、せきとヒューヒューと言うぜんそくのような呼吸が出ます。
症状を悪化させないためには、ペットの毛やほこりなどを取り除いてお部屋を清潔にしましょう。一度かかると気管支が敏感になるので注意してください。もちろんタバコも厳禁です。

細気管支炎の症状は、湿ったせきです。呼吸困難になることもあります。
かかりやすい年齢は1才未満の赤ちゃんで、冬にかかりやすいと言えるでしょう。

原因はRSウイルスが気管支の末端に炎症を起こし、かぜの症状が急変して呼吸困難になります。
命に関わることもあるので、かぜと診断されても、呼吸が苦しそうになったら、すぐに受診するようにしてください。

赤ちゃんの肺炎の症状は、かぜが長引き、発熱と湿ったせきが特徴です。
かかりやすい年齢は3才までで、冬の季節に起こりやすいので注意してください。
幼い子供の命を守るのは、親の責任です。赤ちゃんは、泣いたり、ぐずったり、苦しいときはお母さんに何らかのサインを出しているはずです。普段からお子さんをよく観察し、異変に気がついたら、迷わずお医者様に見てもらうようにしてください。
ぜんそくや肺炎はタバコの煙が大敵です。家庭でタバコを吸う人がいるならば、よく換気をし、空気清浄機を用意するなどして、赤ちゃんが居心地のいい環境を作ることも大切です。
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赤ちゃんの鼻水や鼻づまり
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赤ちゃんの鼻水や鼻づまりについてお話したいと思います。
赤ちゃんは、鼻水がつまりやすいものです。それは気管が狭いのが原因です。
鼻がつまっていると呼吸だけでなく、ミルクが飲みづらいので、お母さんがこまめに取り除いてあげる必要があります。
家で様子を見る程度の症状は、鼻水・鼻づまりがあっても機嫌がよく、よく眠る場合は、様子を見てください。

診察して欲しい症状は、赤ちゃんの呼吸がつらそうだったり、鼻水が緑色や黄色の場合です。
他に鼻がつまってなかなか眠れなかったり、おっぱいが飲みにくそうな場合も、受診してもらってください。
発熱、せき、呼吸が荒いなどの症状の場合は、診察外でもお医者様に見てもらってください。
赤ちゃんの急性鼻炎の主な症状は、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどです。

かかりやすい年齢は6カ月以降で、冬にかかりやすいと言えます。

予防としては、 空気を乾燥させないことです。
空気が乾燥している場所は、ウイルスや細菌が粘膜で繁殖しやすい環境になってしまいます。
赤ちゃんの副鼻腔炎(蓄膿症)の症状は、黄色く粘り気のある鼻水と鼻づまりです。

かかりやすい年齢は6カ月以降で、冬にかかりやすくなります。
この副鼻腔炎の原因は、鼻の奥の空洞が細菌感染し、かぜなどの感染症のあとに起こります。
鼻水、鼻づまりだけでなく、頭痛もあります。抗生物質で治りますが、髄膜炎、中耳炎になることもあるので注意してください。
かぜをひかせないことが1番の予防になりますが、鼻の中を清潔に保ち、たまった鼻水や鼻くそを、綺麗に掃除してあげてください
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赤ちゃんが咳をしたときに出来るホームケア
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赤ちゃんが咳をしたときに出来るホームケアについてお話したいと思います。

赤ちゃんのせきが出る状態は、食欲が落ちたり、睡眠が浅くなったりします。
まず自宅で出来るホームケアは、室内を加湿し、赤ちゃんの呼吸を楽にしてあげることです。
咳をしている赤ちゃんを抱っこする時に、立てに抱いて、背中をトントンしてあげましょう。
これだけでも赤ちゃんは呼吸が楽になります。
赤ちゃんがせきで寝つけない時のホームケアは、上半身の下に座布団などを入れて、寝かせた姿勢から少し背中を立てるようにします。
赤ちゃんの咳が、コンコンと乾いたような咳の場合は、洗濯物を室内に干すのもいいでしょう。
湿度の目安は50〜60%と覚えておきましょう。
お湯を張った洗面器を置いたりして、室内の空気の状態を変えてください。
湿度計や加湿器があれば、便利ですね。
一向に赤ちゃんのせきが治まらない時は、水分を補給してください。
炎症を起こしているのどが楽になります。脱水症状を防ぐためにも水分補給はまめに行いましょう。
咳をしたときのホームケアを知っておくことで、自宅でも慌てずに赤ちゃんのケアが出来ますね。
私たち大人が咳をしたら苦しいように、赤ちゃんも同じく苦しいのです。
まだ体が小さい赤ちゃんの咳は、体にも大きな負担がかかります。
自宅で出来ることはしてあげるようにし、早めにお医者様に見てもらうことをお勧めします。
風邪をこじらせると、さらに大きな病気に発展することも考えられるので、咳を安易に考えず、赤ちゃんの健康管理をしっかりとして欲しいと思います。
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赤ちゃんの鼻づまりとホームケア
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赤ちゃんの鼻がつまった時に自宅で出来るホームケアを紹介したいと思います。
鼻づまりのホームケアの対策として、まず部屋の乾燥を防ぐことと、鼻の下の肌荒れをケアしてあげることが大切です。

赤ちゃんの鼻がすっきりしないときは、蒸しタオルを鼻の下に当ててください。
タオルが熱すぎるとやけどをしてしまうので、タオルの温度には注意してくださいね。
赤ちゃんの鼻に、鼻くそがつまって指ではなかなか取れないときは、綿棒などを使います。
無理に取ると怪我をさせることもあり、赤ちゃんもいやがりますね。綿棒や、こよりで鼻の入口を刺激させることで、くしゃみを出させます赤ちゃんは動くので、綿棒やこよりを鼻の奥に入らないように気をつけ、目などに入らないように注意してください。
赤ちゃんの鼻水が治まらないときは鼻吸い器を使います。
鼻の中にたまった鼻水は、きれいに取れるので赤ちゃんもすっきりしますね。
鼻吸い器は、急に吸うのではなく、少しずつ加減して吸いましょう。

赤ちゃんの鼻の下はこすりすぎないように注意して下さい。
鼻水は、赤ちゃんの敏感な肌がかぶれる原因になるので、こまめにふき取ってあげましょう。
柔らかい布やガーゼをぬるま湯でぬらし、そっとふき取ります。その後乾いた布などで拭いてあげてください。
最後に保湿クリームで肌を保護し、乾燥から守ってあげてください。
自宅で出来るホームケアを知っておけば、赤ちゃんの鼻が詰まって苦しい状態の時でも、楽にしてあげられますね。
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赤ちゃんの発熱
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赤ちゃんの発熱についてお話したいと思います。
赤ちゃんは大人より新陳代謝が盛んで、平熱が高いので、熱が上がりやすい体の作りになっています。
体の中にウイルスや細菌が入ると、その増殖を防ぐために発熱の症状がでます。
■自宅で様子を見る程度の発熱
多少熱っぽいが赤ちゃんの機嫌がよく食欲もある。ぐっすり眠れる。
■診察時間の間に受診して欲しい症状
熱が上がっているが、水分補給はできている。
赤ちゃんの脇の下や、おでこを冷やすと、眠る。
熱はあるが機嫌がいい。
■診察外でも受診して欲しい発熱の症状
熱が下がらずにぐったりしている。高熱。水分もミルクも飲まない。
■大至急、救急車を呼ぶ状態
赤ちゃんの意識がない。
ひきつけを起こしている。
39度以上の熱。
立て続けにいつも吐く。
生後2カ月までの赤ちゃんで38度以上の熱があり下がらない。
嘔吐、激しい下痢があり、おしっこが出ない。
発熱にもいろいろな症状があることがわかります。
すぐに下がるような微熱であれば、それほど心配することもありませんが、赤ちゃんの様態は急変しやすいので、熱がでた場合は、お医者様に見てもらうようにしてください。様態が急変したときが夜中でも、夜間の病院で見てもらうようにしましょう。
発熱から考えられるものは、おたふくかぜ、髄膜炎、尿路感染症、急性中耳炎、ヘルパンギーナ、突発性発疹などもあります。
肺炎になったり、症状が悪化することが十分に考えられるので、自己判断は絶対にしないようにして欲しいと思います。
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赤ちゃんの発熱に関わる病気
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赤ちゃんの発熱は様々な病気が考えられます。
熱が出たときは風邪と簡単に考えずに、お医者様に必ず見てもらうようにして下さい。
熱が出たときに疑う病気。
■流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) 
症状は、発熱や患部の腫れと痛みが でます。
かかりやすい年齢は6カ月以降で、季節を問わずおたふく風邪にかかります。

おたふく風邪の原因は、耳の下にある耳下腺がウイルスによって腫れ、発熱します。熱だけではなく、痛みも伴います。
1週間ほど腫れが続き、赤ちゃんのあごの下や舌に広がることもあります。
まれに髄膜脳炎や髄膜炎を併発することもあるので、注意しなければなりません。
予防としては、任意で1才以降に予防接種を受けることができます。接種しても赤ちゃんがおたふく風邪にかかることがありますが、予防接種を受けていることで、症状は軽く済むでしょう。
このおたふく風邪は、年齢が高くなると症状が重くなります。

■髄膜炎
髄膜炎の症状は、発熱や嘔吐、ひどくなると、ひきつけや意識の低下も見られます。
かかりやすい年齢は6カ月以降で、季節を問わず髄膜炎にかかります。
原因として考えられることは、おたふくかぜ、中耳炎などの感染症の細菌やウイルスが原因となります。
髄膜炎は、早期発見がとても大事で、赤ちゃんに後遺症が残る場合もあるので注意してください。
予防と悪化させないケアは、中耳炎やおたふくかぜなどにかかった時、後遺症として現れることがあるので、赤ちゃんの体調の変化を見逃さないようによく観察してください。表情がとろんとし、ひきつけを起こしたりした場合はなるべく早く受診をするようにしてください。
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赤ちゃんの急性中耳炎や突発性発疹 
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赤ちゃんの急性中耳炎や突発性発疹などの病気についてお話したいと思います。
■急性中耳炎
症状は、軽い熱を伴った風邪の後に耳の痛み、耳だれ。
かかりやすい年齢は6カ月〜3才ぐらいまでで、冬に急性中耳炎になりやすいと言われています。
原因として考えられることは、細菌が、のどから耳管を通って炎症を起こし急性中耳炎になります。
赤ちゃんの耳管は、太くて短く、水平なので細菌が入りやすい状態にあります。
お母さんは耳だれが出て病気に気づくことも少なくありません。
予防や悪化させないためのケアとしては、あまり熱がなくても、鼻水がひどいときは耳鼻科へ連れて行くようにしてください。
また熱が下がらない、耳だれ、耳に手をやって泣くときもお医者様に見てもらうようにしてください。
■尿路感染症
症状は、突然高熱になり、嘔吐や下痢の症状が見られます。

かかりやすい年齢は、女の子は新生児の赤ちゃんの時、男の子は1才以降です。
かかりやすい季節はなく、1年を通してかかるので注意してください。
原因として考えられることは、尿路(おしっこの通り道)に細菌が侵入し炎症を起こしているなどです。
赤ちゃんの尿が停滞したり、尿が逆流したりすることを繰り返していると、細菌が侵入して繁殖しやすくなります。
赤ちゃんのおしっこの回数が増える、おしっこが出るときに痛がるなどの場合は、尿路感染症の疑いが強いでしょう。
尿路感染症は、せきや鼻水はなく、38度以上の高熱が出てお母さんが初めて気づくことがほとんどです。
予防や悪化させないためのケアは、大腸菌などの感染を防ぐ為、陰部の清潔を普段から心がけてください。
再発することがあるので注意しましょう。


■ヘルパンギーナ
症状は、突然の高熱。のどに水疱ができるなどの症状がでます。

かかりやすい年齢は1〜3才で、季節は夏にかかりやすくなります。

原因は夏かぜの一種ですが、冬にも見られることがあります。
ヘルパンギーナは感染力が強く、突然高熱から始まり、喉の奥に水疱ができます。
喉の奥に水疱が痛みを伴い、赤ちゃんの食欲が落ちることもあります。
症状は1週間ほどで治ります。
予防や悪化させないためのケアとして、 おむつ替えのときにはしっかり手洗いをしましょう。
手について、兄弟に感染することもあります。

■突発性発疹
症状はお腹を中心に発疹がでます。生後初めての発熱後に見られます。

かかりやすい年齢は4カ月以降で、ウイルスが原因です。
突発性発疹は2回以上かかることもあり、高熱が続いて、熱が下がると同時に赤い小さな発疹が現れます。
発疹の跡は残りません。2〜3日で自然に消えるでしょう。

初めての発熱は、必ず受診し、心配なときはお医者様になんでも質問して聞くようにしましょう。
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赤ちゃんの嘔吐
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赤ちゃんの嘔吐についてお話したいと思います。
赤ちゃんの胃は縦長になっています。
胃の上部にある噴門部の筋肉がまだ発達していないので、大人に比べて吐きやすく、ミルクなどをすぐに戻してしまうことがあります。
(噴門部の筋肉とは食べ物や飲み物の逆流を防ぐ部分のことを言います)
■赤ちゃんが嘔吐をしても、自宅で少し様子を見てほしい症状は以下の通りです。
吐いていない時は元気がある。
軽い吐き気はあるが、他に変わった様子はなく、機嫌もいい。
■診察時間に受診させて欲しい症状は以下の通りです。

赤ちゃんがひんぱんに吐く。
ミルクを飲ませた後に勢いよく吐く。
吐くことを繰り返すが、食欲もあり、水分もとれる。
■診察時間外でも、受診させる症状は以下の通りです。
ぐったりしていて元気がなく、立て続けに吐く。
赤ちゃんの顔が青ざめている。
■大至急、急患で病院に連れて行く症状は以下の通りです。

赤ちゃんがぐったりしていて、急に泣き治まってまた激しく泣くことを繰り返す。
高熱や下痢を起こし、激しく吐く。水分がとれない。
赤ちゃんの嘔吐にも様々な症状が見られることがわかりますね。
赤ちゃんが吐いたときは、慌てずに対処し、どんな症状であっても早めにお医者様に診断してもらうようにしてください。
風邪だけでなく、嘔吐から考えられる様々な病気もあります。自分で判断するのではなく、赤ちゃんの体調が少しでもおかしいと感じたら、迷わず病院に行くようにしましょう。
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赤ちゃんの嘔吐から考えられる病気
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赤ちゃんの嘔吐は、ただの風邪でなく、様々な病気と考えることが出来ます。
赤ちゃんが嘔吐した時と関連する病気についてお話したいと思います。
■吐乳・溢乳 
この症状は、赤ちゃんが授乳直後にミルクを吐くなどです。
かかりやすい年齢は2〜3カ月頃までで、ミルクを飲みすぎて吐いたり、空気もいっしょに飲んでしまい、嘔吐する場合があります。
げっぷと共にミルクを吐く状態は病気ではないので、心配ないでしょう。
予防は、授乳後立て抱きにし、背中をトントンしてあげます。赤ちゃんはミルクを飲んだ後、げっぷをするので、げっぷをした後に寝かせましょう。
■先天性噴門弛緩症
先天性噴門弛緩症の症状は、赤ちゃんは元気なのに飲んだものを嘔吐します。
かかりやすい年齢は、生後すぐからで、原因は食べ物や飲み物の逆流です。
予防としては、1回の授乳量を減らしてみてください。そして回数を増やし、吐かない様に調整します。
それでも体重があまり増えないようであれば、お医者様に見てもらうようにしてください。
■肥厚性幽門狭窄症
肥厚性幽門狭窄症の症状は、授乳のたびに激しく吐きます。
かかりやすい年齢は、2〜3週間以降の赤ちゃんで、胃の内容物が逆流し、十二指腸に出られない状態になる為に起こります。
噴水のように激しく吐き、授乳のたびに吐くので、体重が増えず、栄養不良になることもあります。
他に嘔吐から考えられる病気は、ウイルス性胃腸炎、腸重積症、脳炎、食中毒なども考えられます。
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赤ちゃんが吐いたときのホームケア
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赤ちゃんが吐いたとき、自宅で出来るホームケアを覚えておけば、慌てずに済みます。
そこで赤ちゃんが吐いたときのホームケアについてお話したいと思います。
具合が悪いときの離乳食は、消化の良いものや、喉ごしの良いものを食べさせてください。
医師から指示があった場合は、その指示に従うようにしましょう。
例えば、熱があるときの離乳食は小松菜と大根のおかゆ。下痢のときは、林檎パンのおかゆ、口内炎のときは、豆腐とオニオンのスープなどがいいでしょう。
吐き気が治まらないうちは無理に食事を与えずに、水分補給を心がけてください。
■赤ちゃんが繰り返して吐きそうなときのホームケア
あお向けに赤ちゃんを寝かせていると、吐いたものが気管につまり危険です。
吐き気が治まらない時は、顔を横に向けて寝かせ、丸めたハンドタオルや、クッションを使って体を横に向ける工夫をして下さい。
首がすわっていれば、お座りの姿勢にしてあげると、赤ちゃんも楽になります。
■吐いたあとのホームケア
吐いたものが口の中に残っていると、次の吐き気を誘発することがあるので、ガーゼなどで吐いた後の口を綺麗にふき取ってあげましょう。汚れた衣服もすぐに着替えさてください。吐いた後は飲み物を必ず飲ませてあげてください。
一度に大量に飲ませると水分補給ではなく、吐き気をもよおすことがあるので、回数を多くして少しずつ与えます。
母乳やミルクは、元気で食欲があり、吐く回数が少なければ問題はないでしょう。
ただ、ミルクや母乳は胃に負担をかけるので、吐き気が強いときは中断してください。
麦茶や白湯、イオン飲料などを水分補給に飲ませましょう。

症状が治まり、吐く回数が少なければ、ミルクや母乳はいつもどおりに与えて大丈夫です。
心配なときは主治医の先生に確認するようにしてください。
離乳食も、食欲があれば、いつもどおり与えても構いませんが、酸味の強いものは食べさせないようにしてください。
吐き気を誘発することがあります。
吐き気が強いときは、水分補給だけにし、離乳食はやめてください。
症状が治まった時は、柔らかめで消化の良いものから食事を始めてください。
赤ちゃんは吐くと水分が失われ、体が危険な状態になることがあります。
嘔吐が激しいときは、脱水症状が起こる危険があるので、十分に水分補給をしてください。
機嫌が良ければ入浴しても問題はありませんが、 長時間の入浴は体に負担がかかるので、やめましょう。
発熱や下痢、嘔吐が激しい時は、入浴を見合わせて下さい。
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赤ちゃんの下痢
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赤ちゃんの下痢についてお話したいと思います。
毎日オムツを取り替えているお母さんが、いち早く、便の状態に気がつき、赤ちゃんの健康状態を守ってあげなければなりません。
赤ちゃんがよく下痢をするのは、胃腸の粘膜が弱く、消化器が短いので、ちょっとした刺激にも反応し下痢をします。
■自宅で様子を見る下痢の症状
いつもより多少ゆるいうんちがでる。
便の回数が、1〜2回いつもより多い。

■病院で受診する下痢の症状
1週間以上下痢が続いている。
水のような便が1日に5〜6回出る。
水分はとれているが下痢と嘔吐が続く。
下痢の回数が最近増えた。
食欲がなく、機嫌が悪い。
下痢だけでなく、発熱と嘔吐を伴っている。
便がすっぱい臭いで、少量の血が混じっている。
■診察時間外でも受診してもらう下痢の症状
赤ちゃんの水分補給ができない。吐いてしまう。
便が普通の便ではなく、白っぽい。
粘血便が大量に出る。
鮮血が混じっているうんちをする。
熱があり、ウンチのにおいが異臭や悪臭でいつもと違う。

■大至急、受診してもらう下痢の症状
下痢と嘔吐が激しく、大泉門がへこんでいる。

お腹を壊す下痢の症状だけでなく、赤ちゃんの下痢は様々な病気が考えられます。
乳糖不耐性下痢、ロタウイルス腸炎、キャンピロバクター腸炎、アレルギー性腸炎、単一症候性下痢、細菌性胃腸炎、急性胃腸炎などが考えられるので、異変に気がついたら、症状が悪化しないように早めに受診するようにしてください。
大人と同じように、赤ちゃんの便は健康状態を表してくれるサインです。
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赤ちゃんの下痢と様々な病気
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赤ちゃんが下痢をしていたら、風邪だけではなく、様々な病気の疑いもあります。
■乳糖不耐性下痢
乳糖不耐性下痢の症状は、下痢が長く続き、赤ちゃんの体重が増えないなどの症状があります。

かかりやすい年齢は、生後すぐからで、原因は何らかの理由でラクターゼという酵素が不足していることが考えられます。
母乳やミルクなどの乳製品に含まれる乳糖を、分解したり消化したりする働きをもっているのがラクターゼ。
消化がうまく出来なくなると赤ちゃんは下痢を起こすのです。
この病気は、お腹が張ってゴロゴロし、時に嘔吐を伴うこともあります。
多くは下痢の症状が長引いて、腸の一部に炎症が起きた後天的なものですが、下痢をしたら気をつけなければなりません。
予防や悪化させないためのケアとしては、まず医師の受診を必ず受けてください。
治療用の乳糖が含まれていないミルクや、乳糖分解酵素の薬を投与して状態を見ていきます。
後天的なものなら短期間で治ります。治療用のミルクは、成長に影響はなく、きちんと栄養素が含まれているので安心してください。
ミルクは市販もされているようですが、必ず医師の指示に従って飲ませ、勝手な判断をしないようにしてください。
■ロタウイルス腸炎
この病気の症状は、激しい嘔吐のあとに、水様便が大量にでます。
便の色は白っぽいのが特徴です。

かかりやすい年齢は6カ月以降で、季節は冬にかかりやすくなります。

原因は、ロタウイルスに感染して起こる病気で、冬に活発化しやすいウィルスです。
激しい嘔吐と下痢、そして発熱も伴います。
すっぱいにおいの水のような白い便が大量に出ます。異変に気がついたらすぐに受診するようにしてください。
ウィルスから感染するので、おむつ替えのあとはしっかり石けんで手を洗いましょう。
赤ちゃんが脱水症状を起こさないように、水分補給はきちんと行ってください。
■キャンピロバクター腸炎 
この病気の症状は、発熱と粘液の混じった下痢が特徴です。
■アレルギー性腸炎 
この病気は赤ちゃんの離乳食が始まってから嘔吐や下痢の症状がでます。
■単一症候性下痢 
この病気の症状は、黄色っぽい水の様な便が1日に何回も出ます。

■細菌性胃腸炎 
この病気は夏にかかりやすく、下痢、嘔吐、発熱の症状がでます。

■急性胃腸炎 
この病気は、下痢と嘔吐があり、1度排便を済ませても、すぐに排便したくなります。

このように赤ちゃんの下痢の症状は、様々な病気が考えられるので、便の状態がおかしいと感じたら、すぐに受診し、赤ちゃんの健康を守って欲しいと思います。
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赤ちゃんが下痢をした時のホームケア
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赤ちゃんが下痢をした時のホームケアについてお話したいと思います。
具合が悪いときの離乳食は、いつもよりも柔らかめに作ってあげるようにしましょう。
下痢が続くと赤ちゃんのおしりが荒れやすくなり、赤くただれることがあるので、おむつ替えは小まめに行ってください。

■うんちが出るたびにお母さんがすること

下痢のうんちは肌への刺激が強いので、かぶれの原因になります。
便に気づいたらすぐにおむつを交換し、洗い流したり、綺麗にふき取ったりして汚れを取ってください。
その後はよく乾燥させてください。
処方された薬がある場合は、薄くのばすようにつけます。この時、手はきれいに洗って薬をつけてください。
ベビーパウダーをつける時の注意点は、水分がつくとベビーパウダーは汗腺をふさいでしまいます。
下痢のときはつけないほうがいいでしょう。清潔と乾燥がホームケアで出来る大切なことです。
おむつ替えのあとは、細菌やウイルスが含まれていることが多いので、必ず手を洗い、二次感染を防ぎましょう。
■おっぱいや離乳食
赤ちゃんの体内の水分は、下痢をしていると、急激に失われます。
脱水症状の心配があるので、水分補給はしっかり行ってください。
果汁ですが、糖分は下痢を悪化させることがあります。
果汁を与えるのならりんごにしましょう。
胃に負担をかけるミルクや離乳食は、量を加減し、赤ちゃんの様子を見ながら与えてください。
症状がひどいときには離乳食を中断してください。

■下痢のときにダメな飲み物や食べ物について
胃腸に負担がかかる物(ミルクや母乳)
飲み物で水分補給をする場合に与える物(イオン飲料や白湯など)
下痢を悪化させるもの(果汁や糖分、かんきつ類)
下痢の時に赤ちゃんに与える物(りんご)
胃腸への負担を少なくするには(ミルクを薄めて飲ませる)
脂肪分を多く含むもの(肉や魚など)消化しにくいものは避けましょう。
ホームケアを覚えておくと、急な下痢にも慌てずに対処できますが、必ず医師の指示に従ってください。
■食中毒の予防
食中毒は梅雨時から夏にかけて起こりやすく、湿度や温度で細菌が繁殖しやすい季節に多く見られます。
食中毒のほとんどは、細菌性のものなので、離乳食の時期が夏であれば、食材にはしっかり火を通すようにしてください。
食材の保存にも気をつけ、調理器具も清潔に保つことが大切です。
そのほかに、キャンピロバクター腸炎などはペットのふんから感染する食中毒の一種です。
ペットに触ったら石けんで手を洗う習慣をつけ、清潔感のある環境作りが大切です。
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赤ちゃんの発疹
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赤ちゃんの発疹についてお話したいと思います。
赤ちゃんはちょっとした刺激でも発疹が現れます。肌がとても敏感なので、湿疹を発見したら、熱と湿疹の状態をチェックしましょう。
家で様子を見る程度の湿疹は、別の症状で病院に行ったときに「いずれ発疹が出る」と言われた。
受診をして欲しい湿疹の症状は、高熱が続いたあとの発疹、熱は平熱なのに発疹がある、口内炎ができている、などの症状は医師に見てもらって下さい。
時間外でも、受診させる発疹の症状は、舌に赤いプツプツが見られ、熱が5日以上続いている。
目が充血し、ぐったりしている。水分補給が出来ない。

大至急、医師に見てもらう発疹の症状は、けいれんが起き、赤ちゃんの意識がもうろうとしている。
どんな状態であっても、まずは医師に受診してもらうことをお勧めします。
■乳児湿疹
この病気の症状は、顔に赤いポツポツが出て、頭にも湿疹が出ます。
かかりやすい年齢は2〜3週間ごろから、2カ月ぐらいまでで、原因ははっきりわかっていません。
赤くポツポツした湿疹が、ジュクジュク、カサカサになり、赤ちゃんが痒がることもあります。
食べ物の汁や、よだれなどで症状が悪化するので、ぬらしたガーゼで綺麗にしてあげてください。

■脂漏性湿疹 
この病気の症状は、1〜6カ月の赤ちゃんに見られ、頭や額などに、ふけ状の固まりができます。
新陳代謝が盛んな赤ちゃんは、皮脂が固まって湿疹ができやすく、皮脂の分泌が多い頭や額などに、湿疹ができます。
時間と共によくなり、黄色いかさぶた状に変化していきます。
皮脂が固まって出来た湿疹は、強くこすらず、ベビーオイルなどでふやかしてください。
石けんでよく洗らいましょう。


■突発性発疹
この病気の症状は、お腹を中心に生後初めての発熱の後に湿疹がでます。
■おむつかぶれ 
この症状は、おむつの当たる部分の赤ちゃんの肌が荒れる状態をいいます。

■皮膚カンジダ症 
この症状は、おしりが赤くなり、ただれます。
おむつかぶれと似ていますが、赤い発疹がうみを持ったり、しわの奥までただれたり、周りの皮がむけたりすることもあります。
■麻疹
麻疹の症状は、口の中に白い斑点とせき、鼻水、高熱が特徴です。
■水痘(水ぼうそう) 
水痘は、かゆみのある発疹が水疱になり、熱が出ることもあります。

■手足口病 
この病気の症状は、高熱が出ることもあり、手のひらや足の裏、口の中に発疹がでます。

■あせも
あせもは、汗をかきやすいところに発疹ができ、かゆみがあります。

■アトピー性皮膚炎 
アトピー性皮膚炎は、湿疹が顔からはじまり、赤く荒れてかゆみを伴います。
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赤ちゃんが発疹した時のホームケア
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赤ちゃんの発疹を自宅でケアすることが出来たら、赤ちゃんもお母さんも、楽になりますね。
赤ちゃんが発疹した時のホームケアについて少しお話したいと思います。
赤ちゃんの口の中に口内炎が出来ている時は離乳食の内容に注意しなければなりません。
湿疹はかきむしらないようにお母さんが工夫してあげることが大切です。
■赤ちゃんが、かきむしる時のホームケア
赤ちゃんは、かゆみがあると、湿疹をひっかいてしまいます。かくことによって症状が悪化するので、つめは短くしておきましょう。
赤ちゃんのつめは小さく薄いので、はさみ型のつめ切りを使うようにして下さい。
爪を切るときは、しっかり押さえ手や指が動かないように注意してください。赤ちゃんが寝ているときに切るのが安全かもしれませんね。
■口内炎のときの離乳食は
口の中の湿疹は、離乳食があたって痛がったり、口を開くのがつらかったりします。
離乳食は、ふだんより柔らかめにし、口あたりや喉越しがいいようにお母さんが工夫して与えるようにしてください。
かんきつ類やお醤油などは、口内炎がしみることもあるので注意してください。
■あせもが出来た時のホームケア
赤ちゃんのあせもは、室温が高すぎたりすると汗が原因であせもが出ます。
汗で症状が悪化しかゆみが増すことがあるので、室温を上げすぎないように気をつけて下さい。
ときどき赤ちゃんの肌に触れ、汗をかいていないかチェックします。背中は汗をかきやすいのですぐにわかるでしょう。
汗をかいていたら着替えをさせ、いつもさらさらの状態にしておくことが大切です。
■脂漏性湿疹の時のホームケア
赤ちゃんの分泌された皮脂がたまると脂漏性湿疹の原因になります。
体だけでなく頭も石けんで洗い流し清潔にしてあげましょう。
石けんが体に残らないようにきちんと流すようにしてくださいね。
■ほっぺがカサカサのときのホームケア
乾燥した空気や冬の寒気は、敏感な赤ちゃんの肌を刺激します。
出かける時などは、ほおや手足などの外気に触れる箇所に保湿クリームを塗り、赤ちゃんの肌を守ってください。
■はしかや水ぼうそうの時のホームケア
はしかや水ぼうそうにかかった時は、他の赤ちゃんに移るので接しないようにしなければなりません。
また、赤ちゃんの免疫力も落ちているので、他の病気に感染することもあります。外出はしないようにしてください。
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赤ちゃんのひきつけ
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赤ちゃんのひきつけについてお話したいと思います。
赤ちゃんは、熱が出るとひきつけを起こしやすくなります。
熱があってひきつけを起こした場合は、2〜3分で治まります。
自宅で様子をみる、ひきつけの症状は、ひどく泣いて手足が震える状態であれば、すこし様子を見てください。
受診するひきつけの症状は、ひきつけは2回目で、以前「熱性けいれん」と診断されたことがある。
5分以内でひきつけが治まり、元気があるなどです。
診察外でも受診して欲しい、ひきつけの症状は、ひきつけが初めてで、1日に2回以上ひきつけを起こしている状態のときです。
大至急診察をしなければならない、ひきつけの症状は、平熱なのにひきつけを起こしたり、5分以上ひきつけが続くなどの時です。
左右に差があるけいれんを起こしたり、治まった後でも赤ちゃんの手足がまひしていたり、意識がもうろうとしていたら一刻もはやく、受診するようにしてください。
■熱性けいれん
このけいれんの症状は、高熱のときに起こります。

かかりやすい年齢は6カ月ごろ〜4才ぐらいで、38度以上の熱が出たときに、けいれんが起こります。
2〜3分間、両手が突っ張った状態になり意識がなくなります。
これは発熱したことで、脳の神経細胞が一度に活動するのが原因です。後遺症はありません。
繰り返す体質の子どもは、発熱のたびにけいれんを起こします。
初めてのけいれんの時は、診療時間外でも必ず受診するようにしてください。
■憤怒けいれん 
憤怒けいれんは、激しく泣いた時に呼吸が止まって突然けいれんを起こします。
かかりやすい年齢は3カ月〜3才に多く見られ、顔や唇が青くなったりします。
ほとんどが1〜2分で治まりますが、手足が震えたりすることもあります。
このけいれんは、成長とともに起こらなくなります。薬による治療は必要ありません。
後遺症の心配もないでしょう。

■てんかん 
てんかんは、けいれんを起こしたり突然意識を失ったりします。
かかりやすい年齢は6カ月以降で、脳の一部に異常が発生して起きます。
何度も繰り返すため、後遺症が心配です。
てんかんはテレビの画面の閃光や点滅が原因とも言われています。脳に特別な異常がない時は、薬で症状を抑えます。
わからないことがあったら専門の医師に相談するようにしてくださいね。
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赤ちゃんがひきつけを起こした時のホームケア
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赤ちゃんがひきつけを起こした時のホームケアについてお話します。
突然のけいれんやひきつけが起きたときでも、慌てずに赤ちゃんの様子を観察することが大切です。
顔を横に向け、吐いたものが気道をふさがないようにします。刺激を与えないようにやさしくそっと体勢を変えましょう。
■赤ちゃんが吐きそうな時にするホームケア
赤ちゃんに吐き気がある時は、顔を横に向けて吐いたものが喉につまらないように寝かせます。
首の後ろにタオルを入れて、顔を横に向けたり、服のえりもとを緩めたりして、亜母さんはすばやく気道を確保します。
この時、体を揺さぶったりして刺激を与えないで下さい。
赤ちゃんが吐いたときは汚れたものを綺麗にし、次の吐き気を誘発させないようにふき取ることが大切です。
けいれんが治まって、吐き気がある程度落ち着いたら、受診するようにして下さい。
■けいれんが始まった時のホームケア
熱のひきつけは、5分以内に治まるものなので、慌てずに対処してください。
ほとんどが熱性けいれんなので心配はないでしょう。
熱性けいれんであれば、けいれんの時間を計ります。受診のときに参考になります。
また、けいれんが左右対称であるかも観察してください。
治まったときにまひや、意識障害がないかも冷静に見てください。
大声で名前を呼ぶなど、刺激を与えず体を揺さぶったりしないように注意してください。

けいれんが治まり、赤ちゃんが落ち着いたら病院に。
夜間なら救急車を呼んでください。症状が深刻なときは後遺症の危険性も高くなるので、急いでください。
もし赤ちゃんが意識を失っていてもそのまま連れて行きます。
お母さんは、病院についたら発熱や嘔吐、けいれんの様子などを伝えます。

急なひきつけは、お母さんもびっくりしますが、大声をかけたり、体を揺すったりしてはだめです。
落ち着いて行動するようにしてください。
体を揺すったり刺激を与えることは、けいれんを長引かせることもあります。
けいれんしている最中に病院に連れて行くのも、やめましょう。
安静にさせて治まるのを待ち、お母さんも冷静にならなければなりません。
舌をかまないように、ハンカチや割りばしを口にはさんだりすることもしないようにしてくださいね。
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赤ちゃんの誤飲や窒息
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赤ちゃんの誤飲や窒息についてお話したいと思います。
赤ちゃんは5カ月ごろになると、つかんだものを何でも口に持っていきます。
その頃は、誤飲事故の危険性あるので、私たちの身の回りにあるものをきちんと整理しなければなりません。
赤ちゃんの行動範囲に合わせ、危険なもの、小さいものは片付けましょう。
赤ちゃんは、かんだり飲み込んだりがうまくできません。
のどにものを詰まらせなおように、食べものを与えるときは、大きさや固さに十分気をつけるようにしましょう。
■赤ちゃんが、化粧品類、医薬品液状やクリーム状の洗剤などを飲み込んでしまったら
洗剤、漂白剤、シャンプー、お酒、調味料などの液体類は誤飲の危険性が大です。
赤ちゃんの手が届かない場所に保管するか、シンク下の収納扉はロックするようにしてください。
また、きれいな色やいい香りの化粧品類も危険なので、注意してください。
医薬品の錠剤やカプセル、シロップ類などの誤飲も多いので、きちんと片付けて保管しておきましょう。
■ふとんやひも類の誤飲や窒息
1才未満の赤ちゃんは、フカフカのふとんに顔が沈み、顔をおおって窒息したり、ひもが首に巻きついて窒息する事故が起こります。
ベッドまわりの安全は常にチェックし、衣類についている、ひも類ははずしたほうがいいでしょう
たばこは、赤ちゃんの誤飲でダントツ1位になっています。
赤ちゃんは大人が口にしているものは食べられるものと思い、口に入れてしまうのです。
赤ちゃんの前でたばこを吸わないこと、そして灰皿やライターを置く場所も、赤ちゃんの居る部屋の中には置かないようにしてください。
赤ちゃんの健康にも、タバコの煙はよくありません。
また、たばこの成分が溶け出した浸出液は、より危険です。空き缶を灰皿代わりに使ったりしないように、普段から心がけてください。
■小さな物の誤飲
ブロック、クレヨン、シール、おもちゃの部品などは誤飲の危険があります。普段から綺麗に掃除して赤ちゃんの身の回りは、綺麗にしておきましょう。
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赤ちゃんが誤飲した時の対処
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赤ちゃんが間違って誤飲してしまった時、周りに居る大人はどのようにすればいいのでしょうか。
赤ちゃんの顔色が悪く、息苦しそうな時は気管に異物が詰まっている可能性もあります。

■吐かせてはいけないものを飲み込んでしまった時の対処法

先のとがった画びょうやピアスなどは無理に吐かせてはいけません。
トイレ用洗剤などの強い酸性のものや、灯油、シンナーなどの石油製品、入れ歯洗浄剤などは吐かせたことで、肺や食道を傷つける危険性があります。そのまま大至急病院へ行くようにしてください。

赤ちゃんの誤飲はいつ何を、どれくらい飲んだかで、処置の方法が異なります。
何かを飲み込んでしまったらまだ口に残っているか、飲み込んでしまったかを確認します。
顔色や、機嫌が悪くないかも見てください。
もし誤飲した物が口の中に残っていたら、口の中にある残っているものを取り除いてください。
指をそっと差し入れて、口の手前に残っている異物を取り除きます。口の奥に誤飲した物がある場合は、無理にかき出さないでください。
指で奥に押し込んでしまう可能性が高いので危険です。
飲み込んでしまっていたら、なるべく早く吐き出させなければなりません。
吐かせてもOKな物なのかを確認し、なるべく早く吐き出させます。
吐かせるときは赤ちゃんの両ほほを指ではさみます。
口を大きく開かせたら、舌の付け根を指で強く押します。うまく吐き出せなかったりすることもあります。
吐き出しても、その後様子がおかしいときにはすぐに病院に行くようにしてください。
誤飲した物がのどに詰まっていたら、赤ちゃんの背中を強くたたいてください。
大人が立てひざになり、頭が胸よりも低い位置になるように太ももの上に赤ちゃんをうつぶせにします。
肩甲骨と肩甲骨の間を平手で強くたたいてください。4〜5回たたくことで異物を吐き出させることができるでしょう。
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赤ちゃんの目や耳や鼻の事故
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赤ちゃんの目や耳や鼻の事故についてお話したいと思います。
赤ちゃんは10カ月ごろから小さなものを器用につまめるようになります。
その頃に目や耳、鼻に異物を詰める事故が急増するので、大人は赤ちゃんから目を話さないようにしなければなりません。
おもちゃのピストルの弾落ちていればそれだけで危険なのです。
ビーズやボタン、紙切れ、豆類、などの小さなものには注意してください。
■こんな時すぐに病院へ
赤ちゃんの目や耳や鼻に入った異物が取り出せない。

この場合、慌てて取り出すと、奥まで押し込んでしまったり、粘膜を傷つけたりしてしまいます。
すぐに病院へ連れて行ってください。
苦しそうにヒューヒュー、ゼーゼーと息をしていたら、 異物が鼻の奥まで入り込んでいるかもしれません。
呼吸困難の危険があります。

痛がっていたり、取ったあとでも泣いていたりしたら受診するようにしてください。

■赤ちゃんの目に異物が入った場合

まず赤ちゃんの目に何が入ったのか確認します。
ゴミが入った場合は、水を含ませた綿棒やガーゼなどで優しくふきとります。
頭を少し高くした状態で寝かせ、コップに入れた水で洗い流してもいいでしょう。この場合は少しずつ洗い流してくださいね
取ったあと真っ赤に充血していたり、いたがっているようであれば、眼科で受診するようにしてください。
赤ちゃんの目に洗剤や薬品が入ったときは、すぐに大量の水で洗い流します。
後遺症が残る危険があるので、急いで眼科へ行くようにしてください。


■赤ちゃんの耳に異物が入った場合

虫が入ったときは、オリーブ油やベビーオイルやなどを数滴耳にたらします。
綿棒などで無理に取り出すと鼓膜を傷つけることがあるので、虫を殺したら耳鼻科へ行くようにしてください。

■赤ちゃんの鼻に異物が入った場合

鼻の入り口に異物がある場合は、もう片方の鼻を指でおさえて下さい。
息を「フンッ」と吐かせたり、こよりで鼻孔を刺激して、くしゃみを出させてください。
ピンセット類は赤ちゃんの粘膜を傷つける恐れがあります。
心配な時は耳鼻科へ行くようにしてください。
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赤ちゃんの転倒や転落について
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赤ちゃんの転倒や転落は命に繋がる危険な事故に発展します。
落ちる事故は、赤ちゃんの頃に多く、ベビーベッドやベビーカーから転落するケースが多く見られます。
赤ちゃんの行動範囲が広がると、いすの上、階段、ベランダの柵など、どんどん危険度が高くなり、命に関わる事故に発展します。
赤ちゃんは、体に比べて頭が大きくて重いため、転びやすく、バランス感覚も十分に発達していません。
事故が起きないよう注意したり、転んだりしたときに家具の角やガラスにぶつけないように、部屋の中の安全対策をしっかりとしてください。
■高いところ
玄関のたたき、階段、ベビーカー、ベランダ、自転車の補助いす、出窓、ソファ、ベビーベッド、すべり台、ブランコなど、赤ちゃんから見た高い所は私達の身近にあり、赤ちゃんの転落事故があとを絶ちません。
はいはいができるようになったら、危ない箇所にはゲートをつけましょう。
自転車の補助いすやベビーカーは、赤ちゃんが身を乗り出して頭から転倒する事故が起きます。
乗せたら必ずシートベルトをし、赤ちゃんから目を離さないように大人が守らなければなりません。
ベランダがある自宅は、ベランダに出ないように工夫をし、赤ちゃんがつかまり立ちをする頃になったら、ひとりで起きたときに転落しないように、ふとんに切り替えたほうがよいでしょう。
■すべりやすいところ
お風呂場の床や、キッチンの水はねなど、赤ちゃんにとって滑る場所はたくさんあります。
すべりにくい浴室用タイル、すべり止め用シートなどを利用して、赤ちゃんが転ばないように普段から工夫することが大切です。
床の上の新聞紙やビニール袋もの注意してください。
電気コードは足にひっかけたり、つまずいたりする原因になります。
裾をひきずるようなズボンを着せるのも、危険が大きいのでやめましょう。
赤ちゃんがおはしや歯ブラシなどを口に入れている時、転倒するととても危険です。赤ちゃんから目を離さないようにして下さい。
■段差のあるところ
赤ちゃんはわずかの段差でも転んでしまいます。カーペットの段差にも足を引っ掛けることがあるので、テープを張ったりして事故が起こらないようにしてください。
赤ちゃんが転倒や転落した時、以下の症状であれば至急病院に連れて行ってください。
赤ちゃんがぐったりしている。 赤ちゃんの意識がない。
反応が鈍くぼーっとしている。
すぐ眠りそうになったり、けいれんを起こしたりする。
嘔吐する。
打ったところに触れると泣いて痛がる。
赤ちゃんのおしっこから血尿が出た。
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赤ちゃんが頭やお腹を打った時の対処法
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赤ちゃんが頭やお腹を打った時は、まずは落ち着いて赤ちゃんの状態を見るようにしてください。
赤ちゃんが大声で泣いているか。きちんと意識はあるか。 嘔吐やけいれんはしていないか。 打ったところはいつもどおりに動かせ、痛がらないか。怪我はしていないか。出血はしていないか。
このように、状態を見ることが大切です。
■赤ちゃんが頭を打った場合

すぐに赤ちゃんが大声で泣けばひと安心と思ってください。
頭のすみずみをチェックし、怪我をしていないか見てください。
打った部分にこぶが出来て、赤くなっていたら、冷たいタオルで冷やしてください。
打った直後に大声で泣いたり、こぶが出来る程度であれば大丈夫でしょう。
しかし何日かたってから頭を打った時の症状が出てくることもあります。
頭を打った日は安静にし、入浴を控えてください。
2〜3日、赤ちゃんの様子を見たほうが安全です。心配な時は、お医者様に見てもらうようにしてください。


■赤ちゃんが胸やおなかを打った場合

まずは赤ちゃんに触れ、痛がるところがあるか調べて下さい。
それから服をゆるめ安静にします。大泣きしても時間が経過し落ち着いて、痛がる箇所がなければ大丈夫でしょう。
当日は安静に過ごし入浴を控えてください。
しばらくして、尿に血が混じっていたり、黒っぽい便が出たら、内臓に異常がある可能性があるので、すぐに受診するようにしてください。2〜3日はしっかりと赤ちゃんの様子を観察し異変に気がついたらすぐに病院へ行くようにしてください。

■赤ちゃんが腕や足をぶつけた場合

まずは、腕や足がいつもどおりに動かせるかを観察します。
打ったところが赤くなっている程度なら、タオルなどで冷やします。
打った箇所を触った時に泣き叫ぶ場合は、骨折している危険があるのですぐ病院に行くようにしてください。
腫れがひどい、熱を持っているなどは、骨にひびが入っていることが考えられるので、この場合は冷やしながら病院へ行ってください。動かすことができても、自己判断はせずに、きちんと診察を受けてください。
■赤ちゃんが顔をぶつけた場合

鼻や口から出血していないか確認してください。少し腫れているようであれば、冷やしてください。
軽いすり傷は、止血して消毒してください。その後2〜3日様子を見ましょう。
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赤ちゃんのやけど
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赤ちゃんは、6カ月を過ぎると自分で動けるようになります。
行動範囲が広がるとやけどの事故は急増します。
やけどの事故の9割は家庭内で起きているので、私たちが赤ちゃんをきちんと見ていなければならないことがわかると思います。
赤ちゃんは熱いということがわからないので、いろいろな物を無防備にさわります。
熱いものや、電気器具の置き場所には十分注意し、やけどをさせない環境を作ることが大切です。
■湯や蒸気に手をかざすだけで、やけどをします。
炊飯器や、電気ポット、やかんから出る蒸気をのぞき込んだりして、赤ちゃんは顔や手にやけどを負うことがあります。
熱い物を、床に近い場所に置くことはやめましょう。炊きたてのご飯やお茶の湯気でも赤ちゃんはやけどすることがあります。

■熱いものに直接触れてやけどをします。
暖房器具、アイロン、ドライヤー、ホットプレートには十分注意してください。
みそ汁やカップめんをひっくり返して体に浴びることもあります。
冬の時期はストーブやファンヒーターにガードをつけて、赤ちゃんが近寄れないようにしてください。
赤ちゃんの皮膚は大人の皮膚に比べて、薄くて弱いので、すぐに水ぶくれを作ってしまいます。
調理中は油がはねたりする危険があるので、キッチンに赤ちゃんを入れないようにしてください。
赤ちゃんのやけどは、軽いやけど でもどんどん進行します。十分に冷やすようにしてください。
軽いやけどであれば、流水で20分以上冷やします。5分程度で冷やすことをやめないようにしてください。
直接水をかけられない顔などのやけどは、ぬれタオルを小まめに変え、冷やし続けるようにしてください。
鼻、口、頭、目、手や足の指全体、陰部、関節、肛門部などのやけどや、500円玉以上の大きさのやけどの時はすぐに病院に連れて行くようにしてください。
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赤ちゃんの頭の怪我
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赤ちゃんが頭に怪我をしたとき、私たちはどうすればいいのでしょうか。
赤ちゃんが頭に怪我をし、出血量が多くてもあわてずに処置をします。
頭やおでこの怪我は、出血量が多く、傷がそれほど深くなくても、出血はします。
清潔なタオルなどで血が止まるまで、しっかり傷口をおさえてください。
かすり傷よりも大きい怪我の場合は外科へ行くようにしてください。
汚いもので切った場合はすぐに病院に連れて行きます。
(汚れたガラス、片やさびた金属など)

出血が多く血が止まらない時や 傷口が深く大きい場合、傷口に異物が入り取れない時、治りが悪く膿んできている時はすぐに病院に連れて行き、受診するようにしてください。
唇や口の中の怪我は、汚れを取り除いてから止血をしてください。
唇からの出血は、ガーゼなどで唇をつまみ止血します。
舌からの出血は、舌をガーゼで左右から圧迫してください。
口の中や歯ぐきの怪我は、清浄綿やぬらしたガーゼで、口の中を綺麗にし、うがいができる年齢であれば、うがいをさせます。
その後、出血している部分をガーゼやタオルなどでしっかりおさえ、歯科か口腔外科へ連れて行ってください。

赤ちゃんや子どもの事故は、顔面をぶつけた時に歯や口のけがをすることが多く、衝撃で歯がグラグラになったりします。
すぐに歯科医院へ連れて行き、受診してもらうようにしてください。
赤ちゃんが頭に怪我をし、出血したら、大人の誰もが動揺してしまうと思います。
慌てずに対処し、傷が深いときは、救急車を呼んでください。怪我をさせないように大人がきちんと赤ちゃんを見てあげるのが1番の安全策といえるでしょう。
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赤ちゃんの熱中症
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赤ちゃんの熱中症についてお話したいと思います。
赤ちゃんは体温調節がうまくできないので、暑さによる影響を受けやすく、季節に関係なく注意が必要です。
体内の水分量が多いので、脱水によるダメージを受けやすく、赤ちゃんは暑さに弱いのです。
熱中症の事故を起こさないために、大人の気配りが最も大切だと言えます。
■赤ちゃんを車内に置きざりにしないようにしてください。
気温がそれほど高くない日でも、車の屋根は熱を吸収します。
車内の温度は上がり、赤ちゃんは危険な状態になるのです。車を離れるときは、たとえ短時間でもいっしょに連れて行ってください。
■地面からの照り返しに気をつけてください。
パラソルなどで日陰を作っても、砂浜などは、照り返しは、赤ちゃんの体が熱にさらされて危険です
大人は暑くない場合でも、アスファルトの照り返しはベビーカーの赤ちゃんを直撃します。
想像以上に暑くなることもあるので気をつけてください。炎天下の日は、買い物に赤ちゃんを連れ回すのはやめましょう
■閉めきった室内は危険です。
赤ちゃんを閉めきった室内に残して、出かけないようにしてください。
とくに暑い季節は絶対にやめてください。
暑いところにいた赤ちゃんの熱が上がったり、水分を受けつけなかったり、意識がもうろうとしている場合は、すぐに病院へ行くようにしてください。
熱中症の疑いはあるが、赤ちゃんの意識があるときは、まず体を冷やします。
そしてたっぷりと水分補給をしてください。涼しい木陰など風通しのよい場所に連れて行き、衣服を脱がせます。
額に冷たいぬれタオルなどを当て赤ちゃんの体温を下げるように対処してください。
心配な場合はすぐに病院に連れて行ってください。
迷っている時間が命取りになる場合もあります
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赤ちゃんの体温調節
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赤ちゃんの体温調節についてお話したいと思います。
ママのおなかの中に居るときの赤ちゃんは、37度くらいの温度の羊水に包まれています。
しかし生まれた途端、乾燥した温度差の激しい世界に放り出されますね。
赤ちゃんは体温の調節機能がまだ十分に発達していません。
そのため、生まれてすぐの時の室温は25〜26度の新生児室で保温され、体温調節がされているのです。
また、赤ちゃんは新陳代謝が盛んです。そのエネルギーの量は(体重1kgに対し)大人の約2.5倍といわれ、体温は大人より高めで、汗もかきやすいのです。平熱の目安は37度くらいですが、季節によって少し変わります。
赤ちゃんは、温度の影響を受けやすいので、風邪をひかないように、着る肌着など季節によって組み合わせを変えてあげましょう。
新生児の赤ちゃんは、私たちのように昼夜を区別せずに、1日の多くの時間を寝て過ごします。
そんな赤ちゃんにとって、環境はとても重要です。赤ちゃんの快適性と安全を意識した部屋を作ってあげてください。
加湿器や、部屋の温度を一定に保てる暖房器具などがあると、とても便利です。
赤ちゃんの体温調節の為にも、室温には注意してくださいね。
安らげるオルゴールの音楽や、肌触りのいい布団なども用意してあげましょう。
赤ちゃんのお世話はとても大変ですが、このお世話が出来るのは今だけです。成長したらこの時間は元に戻せないのです。
たくさんの愛で赤ちゃんを包んであげて欲しいと思います。

Copyright © 2008 赤ちゃんの良運を願って育てる